プレスリリース2025.04.30

2024年度の急速充電ステーション整備実績について~総充電口数が3,161口増加し、更に充実した充電インフラネットワークに~

 株式会社e-Mobility Power(以下、「当社」)は、様々なステークホルダーの皆さまのご協力のもと、国や各自治体の補助金も活用させていただきながら、日本全国でEV・PHEV向け充電ステーションの整備を進めてまいりました。
 このたび、「2024年度急速充電ステーション整備実績」を取りまとめましたので、お知らせいたします。

1.高速道路SA・PA

2024年度の急速充電ステーション整備実績
 2024年度は、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本等と共同で、全国110箇所のSA・PAにて、合計317口の急速充電器の新増設を完了しました。(添付資料 別紙1参照)
 また、当社とニチコン株式会社が共同開発した新型急速充電器「赤いマルチ」※1を、2025年2月までに全国14箇所のSA・PAに整備し、全国23箇所へ設置済みの「青いマルチ」※2のパワーシェアリング機能の改良を、2024年12月までに全数完了しました。
 高速道路SA・PAへの急速充電ステーションの整備にあたっては、充電器の複数口化・高出力化のみならず、ガイドライン※3に基づき充電器周辺のユニバーサルデザイン・バリアフリーに対応した設計とすることにより、充電器の利便性向上を図りました。

「赤いマルチ」を含む急速充電器2基(6口)を整備した急速充電ステーション(中央自動車道 談合坂SA(上り))


※1 4口マルチコネクタタイプ急速充電器(総出力400kW・一口最大出力150kW)の通称。同時充電台数が2台以下の場合、1口最大150kW出力で充電することができ、同時充電台数が4台の場合でも、一口最大90kW出力で充電することが可能です。詳細は2025年1月16日付当社プレスリリースをご覧ください。
※2 最大6口マルチコネクタタイプ急速充電器(総出力200kW・一口最大出力90kW)の通称。同時充電台数に応じて総出力200kWをパワーシェアリング(分配)することにより、最大6台での同時充電が可能です。2024年12月、充電出力の分配方法を「先着車両優先」に変更する等の機能改良を行いました。詳細は2024年12月23日付当社プレスリリースをご覧ください。
※3 電動車のための公共用充電施設におけるユニバーサルデザイン・バリアフリー対応に関するガイドライン(2024年8月 経済産業省・国土交通省)

2.一般道

(1)2024年度の急速充電ステーション整備実績
 2024年度は、充電器設置パートナー企業・自治体等のご協力のもと、合計903口の急速充電器の新設・更新を完了しました。

設置場所カテゴリ一口最大 150kW一口最大 100kW一口最大 50kW
公道2口(  2基)1口(  1基)
道の駅26口( 13基)72口( 63基)
ガソリンスタンド2口(  1基)4口(  2基)2口(  2基)
コンビニエンスストア44口( 22基)304口(152基)270口(270基)
商業施設4口(  2基)62口( 31基)66口( 66基)
その他14口(  7基)30口( 29基)
合計:903口(663基)52口( 27基)410口(205基)441口(431基)


(2)2024年度の主な取り組み
 2024年8月には、東京都と連携し、都道上2箇所(東京駅南口パーキングチケット、増上寺裏パーキングチケット)に新たな公道充電ステーションを開設しました。「東京駅南口パーキングチケット充電ステーション」には、一口最大150kW出力の急速充電器2基を設置しており、ユーザーの皆さまからも好評をいただいております。
 2024年度末時点で、当社が運営する公道充電ステーションは計8箇所(東京都5箇所、横浜市3箇所)となりました。

150kW級急速充電器2基(2口)を整備した公道充電ステーション(東京駅南口パーキングチケット)

 また、2024年10月からは、神奈川県内の2箇所(DCM 洋光台店、セブン-イレブン相模原橋本台1丁目店)に設置している急速充電器において、「kWh課金(従量制課金)に関する実証実験」を開始し、2025年3月末までに延べ161名のユーザーの皆さまにkWh課金で充電器をご利用いただきました。
 本実証実験は、2025年4月以降はビジター利用に限定して継続し、引き続きお客さまの声を集めるとともに、kWh課金の導入に向けた準備を進めてまいります。

3.充電インフラネットワークの拡大

 前記1.および2.項の当社急速充電ステーションの新増設に加えて、1,900を超える企業・自治体等の各提携者の皆さまに設置いただいた充電設備との総計で、1枚の充電カードで全国どこでも利用できる充電インフラネットワークを下表のとおり拡大することができました。 
 改めて各提携者の皆さまのご協力に感謝申し上げます。

2023年度末2024年度末純増数
急速充電器9,103 口9,814 口711口
普通充電器13,061 口15,511 口2,450口


<参考>
 なお、ネットワーク全体の充電器の稼働状況については、四半期ごとにホームページで公開していますので、併せてご覧ください。
 掲載先URL:https://www.e-mobipower.co.jp/documents/


4.次世代超急速充電器の共同開発に係る取り組みについて

最大出力350kW/口、最大電圧1,000V次世代超急速充電器の共同開発について 
 2024年5月にお知らせのとおり、当社は現在、株式会社東光高岳と、次世代超急速充電器(一口最大出力350kW,総出力400 kW(最大電流400A×最大電圧1,000V))の共同開発を進めており、2025年3月27日には国際標準規格CHAdeMOの最新プロトコルである2.0.2の認証を取得いたしました。
 CHAdeMO規格において、最大出力350kW/口(総出力400 kW)、最大電圧1,000Vの急速充電器の認証取得は「世界初」となります。
 当社は、今後もあらゆる車種のEVユーザーの皆さまに、最高の充電体験をお届けすることを目指し、本急速充電器の共同開発を進めてまいります。

 そして、当社は、引き続き様々なステークホルダーの皆さまにご協力をいただきながら、「いつでも、どこでも、誰もがリーズナブルに利用できる充電サービスの提供」を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
 本件の詳細につきましては、以下資料をご覧ください。

2024年度の急速充電ステーション整備実績について ~総充電口数が3,161口増加し、更に充実した充電インフラネットワークに~